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鍋割山と大倉尾根完全踏破 [丹沢]

昨日は前から気になっていた西丹沢の課題を歩いて
来ようと計画していたのだけれど、友人が少し寝坊
してしまい予定変更。のんびりと鍋割山へ。ただ、
僕としては普通に歩いてもどうかと思うので、これ
また気になっていた大倉尾根完全踏破(大袈裟・・)
を実行してきました。

鍋割山稜の黄葉
P1050441 (800x600).jpg



今回のルート。二俣までのログを消してしまった・・


大倉尾根完全踏破なんて大袈裟な書き方ですが、
実際にはこういうことです。

拡大地形図
P1050446 (600x800).jpg

大倉尾根を下ってくると、写真中央の塔ノ岳の場所から
南に下ってきて、p611の手前で尾根を外れ山腹を斜めに
徐々に下るような形で大倉へ向かっていきます。ただ、
実際には大倉尾根はp611を通りそのまま南下、p546を
通過して末端で2手に分かれて消滅するに至るのです。丹沢を
代表する大尾根を途中で下りて良いのか!?という考えが
前からあり、「機会があれば歩いてやるっ」と思っていたの
ですが、何かメリットがあるわけでもなく歩いていません
でした。それを今回歩いてきたと。自己満足の世界ですね。

まぁそれは良いとしてまずは鍋割山。鍋割山に行ったと
いっても、ピークに行きたかったわけでもなく鍋割山稜の
尾根歩きをしたかったのです。その尾根はブナ林になって
いて、とても雰囲気が良い。初めて自分で山を歩いた時に
行った場所でもあり大好きなんですね。久しく歩いていな
かったので、紅葉の今の時期に行ってみました。

やっぱり黄色
P1050430 (600x800).jpg

丹沢の紅葉はいわゆる「紅葉の綺麗な山」の紅葉と比べると
凄く地味です。つまり名物になるほどのものではない。でも
局所的にはきれいな個所があり、楽しめます。

それにしても、やっぱり世の中は登山ブーム。人が
すごくいました。さすが丹沢でも屈指の名物ルート。
文化の日に神保町に買い出しに行ったのですが、その
時もお店は大盛況でした。鍋割山への登りも人が
ひっきりなしで賑やか。でも楽しいですね。

鍋割山の山頂についても人がたくさん。山荘の
名物鍋焼きうどんも30分待ちの大賑わいでした。
宿の人も嬉しい悲鳴でしょうね。僕のランチは
今回はちょっと手抜きのサンドイッチ。サラミと
美味しいチーズを持って行って挟みました。

チーズ&サラミwithマヨネーズ
P1050433 (800x600).jpg

1時間たっぷりゆっくりしてから鍋割山稜の尾根歩き。
ここの尾根は少々アップダウンもあるのですが、歩き
易くて立派なブナ林を満喫できます。こういう尾根
歩きはテンションを一気に上げてくれます。天気の
良い日も良いのですが、逆に霧にまかれるような中を
歩くのも幻想的で楽しめる。「山歩きって良いな」って
思わせてくれる場所です。

塔ノ岳山頂。周りは真っ白。撮るものもないので珍しく
尊仏小屋をパチリ。
DSC_0013 (800x450).jpg

ここからは変わった人だけ読んでいただければ(笑)
冒頭にながながと書いた「大倉尾根末端」です。
実は僕もこの辺あまく見ていて地形図のコピーを
していなかったんですね。なので今回は地図ロイドで
読み込んだ地形図をロガーで表示して歩きました。
で、やっぱりこういう歩き方で良くない点が明らかに。
街中でもそうですが、ナビでの出だし。自分が
どこに向いているのか分からないんですね、正確に。
結果、違う尾根を下りそうになりました。それが
冒頭の写真の鉛筆で波線を書いたルート。完全に
西向かう別尾根を歩いています。それに気づいたのが
予定にはなかった作業路にぶつかったとき。あ~
やっぱり地形図とコンパスで歩かなきゃと断念し
かけた。

明瞭な尾根だったのでOKと思ったのですが…
DSC_0020 (800x450).jpg

でもふと見上げるとそれらしいコルが。GPSで
確認するとp611とp546の間にあるコルだと確定
できた。結構急な斜面である。しかしここで行かなけ
ればどうするのだ!?ということで登り返しました。
(疲れますね、こういう状況って。でも良いんです。)

尾根に乗ってみるとやはり作業路があり赤テープが
点々と。でもあてにはせず読図で進んでいきます。
さすがに藪が多少あり、クモの巣の攻撃を受けること
しばしば。なにやら高圧線の鉄塔があったり、抜け
る気にならない濃い藪を巻いたり楽しみながら
歩けましたよ。

ビクトリーロード?
大倉尾根末端尾根 (800x450).jpg

p546を抜け尾根通しに歩いて行くと西側から
人の声が。林道です。しかし末端まで歩くのが
大目標なので忠実に尾根を辿ります。そして
ようやく尾根の終わりに。ちょっとした冒険を
達成した気分。ずっと一般メインルートを歩いて
きたので、少しストレスがたまっていたのですが
満足できました(^^)

秋の丹沢を満喫できた良い山歩きでした。バス停
までの道すがら売っている野菜を買って帰りまし
た。サトイモは煮っ転がしに、水菜はサラダに
してもらおっと。

次回は今回行けなかった課題へ挑戦します。
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queso

黄色い紅葉、美しいですね・・・
もみじの赤い紅葉も良いですが、うっすらとした霧に浮かぶ
黄色い木々の葉もまた風情があります。
最近探鳥ばかりですっかり山とご無沙汰していますが、
またあの温泉に浸かりに丹沢の山を歩いてみたくなりました。
狩猟解禁は確か15日ですから、その後は猪などのジビエも楽しみですね。

ランチのバゲットサンド、美味しそうです。
チーズは何か気になります(^^)。
by queso (2011-11-06 16:19) 

nousagi

大倉尾根完全踏破って
気持ちよくわかります。(^^)
それに、読図。
文明の利器は便利だけれど
それに勝るのは人間の能力(笑)ですね。
カラマツでしょうか、黄葉、綺麗です。
by nousagi (2011-11-06 16:56) 

のら人

一度・・・、不謹慎かと思いますが・・・・

鍋割山荘の前で、「百金」で買った一人前用の土鍋を持参して鍋焼きウドンを作り、食べてみたいのですが・・・、駄目ですかね。
具沢山で・・・。^^  営業妨害? かな。 ^^;
夢にまで出てきます。(爆)
by のら人 (2011-11-06 19:42) 

ken_trekking

quesoさん
今年は八ヶ岳通いしたせいもあり黄色い黄葉に
縁があります。こういうのもなかなか良いですよ♪
最近は肌寒いときもあるので、温泉に入りたい
ですね。丹沢のヒルもいなくなったので、そろそろ
玉川館の季節!昨日もそう思いながら歩いていました。


by ken_trekking (2011-11-06 21:07) 

ken_trekking

nousagiさん
わかってくれますか!嬉しいです(^-^)
それにやっぱり読図に関してはまだ
アナログな部分が必要かなと思いました。
でも間違った地点から復帰するのには
この上ないパートナーになってくれますね。
上手く使い分ければ、より安全性が
担保されると思います。

のら人さん
いや~、とっても不謹慎かも知れませんね!
でも何をしようが迷惑かけなければOKです
し(^-^)/ 一度やられてみては?僕は鍋焼うどん
とは言いませんが、いつもなにか作って食べて
ますよ~。
by ken_trekking (2011-11-06 21:15) 

よしころん

全然手抜きじゃないサンドイッチ、美味しそうです~♪
読図、もっと勉強せねばなりませぬ・・・
ナビもね~ ^^;
by よしころん (2011-11-07 07:46) 

Jetstream777

大倉尾根踏破、ご苦労様でした。
未知の道は不安ですね。 一般登山道でも、前後にだれもいないときはよく間違えました。 GPSだけでなくやはり地図を持参するのが賢明なようですね。
by Jetstream777 (2011-11-07 16:53) 

Umi-Bozu

最近はとんと御無沙汰してます、丹沢山塊。奥多摩の方がよく整備されていて、気を抜いて歩けるんですよね。(笑)
高低差が富士登山に匹敵する大倉尾根、一度歩かなければと思いつつ、未踏破なんです。
by Umi-Bozu (2011-11-07 21:21) 

ken_trekking

よしころんさん
サンドイッチ、そうですか?今回は手抜きの
つもりだったのですが。食べたいものが1パターンに
なってきています~。それと読図。今月は2大雑誌で
特集されていますが、必要ですし、それ以上にわかる
と歩きの楽しさが何割増しにもなります(^^)

Jetstream777さん
未知の路は確かに不安ですね。今回のは狭いエリアで
しかもよく知っているエリアでもあるので、だめなら
登り返しても適当に下りても大丈夫なものでしたが。
それにほんと、GPSだけだと困りものというのも深く
僕の脳に刻み込まれました(^^;)でもGPSは
正しいポイントに復帰するのには本当に心強いものだ
ということもわかりました。

Umi-Bozuさん
奥多摩はそんなに整備が進んでいるのですか?行った
ことがないので知りませんでした。たまには行きたい
とは思うのですが、ちょっとだけ遠い。
大倉尾根は丹沢を代表する尾根ではありますが、あま
り登りたくはないですね。面倒くさくて・・・。
久しぶりに主脈を歩きたいとは思うのですが、大倉
尾根が面倒で迷っています。
by ken_trekking (2011-11-08 08:33) 

おど

丹沢は結局今年はまだ行けていないので、今月中には行ってみたいですね。(去年も11月末)
しかし、丹沢も下草が少ない山域なので、自在にコースを選べて面白いですよね。
 
by おど (2011-11-09 21:11) 

ken_trekking

おどさん
蛭まで行かれたのはもう1年も前のことでしたっけ?
もうそんなに経つんだ。なんか早いですね。言われる
ように丹沢は長く歩いている人によると藪が随分減った
ようです。歩くには良いのだけれど、自然力が弱まって
しまっているのでしょうか。バリエーションを楽しむには
便利ですけどね。
by ken_trekking (2011-11-10 19:00) 

元山陽ちとせ

登山道のついていない立派な尾根の上って、
どうなっているのか興味がありました。
探検本能とでもいうんでしょうかね~

by 元山陽ちとせ (2011-11-12 12:58) 

山子路爺

大倉高原山の家をすぎて少し下ると、左に大きくカーブするところを突っ切る感じですかね。踏み後はあるのかなぁ。無かった感じもするけど。いずれにしてもコース取りはkenさんならではですね。
by 山子路爺 (2011-11-15 00:55) 

ken_trekking

元山陽ちとせさん
こういう尾根ってやっぱり行ってみないとどうなって
いるのかはわからないんですよね。でもそれがまた
面白いところ。ヤセ尾根でしかも木が生えていて通り
づらかったり藪が濃かったり。まさに探検本能ですね。

山子路爺さん
それが今回GPSに表示された地形図だったので読み
間違えたのですが、「2つめの」大きくカーブする個所
を行かなくてはならなかったのです(^^;)
踏み跡は恐らくないですね。ただ踏み入ってみると作業
されたときに付いたであろう薄い踏み跡が路となって
見えます。でもあてにはしませんが。目的が違いますから
どこへ行くか分かりませんからね。丹沢の季節。これから
また路のない気持ちの良いルートを歩きます。
by ken_trekking (2011-11-15 08:28) 

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