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鍋嵐への路で失敗! [丹沢]

今回の記事はとても長いうえにへたくそなの
で、イメージがしにくくてつまらないかも
しれません。お時間と気力のある方のみ
お付き合いいただければと思いますm(_ _)m

先日鍋嵐へ向かう途中でルートの探索に1.5hも
使ってしまうという事態になったわけですが、
詳細について書いてみたいと思います。事態と
書いていますが、すごくいい勉強になったなぁと
それもまた自己満足に変換してしまう僕なわけ
です。。。

まず、今回の出来事を時系列に書いてみたいと。

・北方向から歩いてきて、頭の中では「次は尾根に
ぶつかるから、その尾根を右方向に向かう」と考え
ていた。

問題の右折ポイント。実際は柵沿いに左奥へ進む
のが正解だった。
問題の.PNG

・予定通り尾根にぶつかって乗ったので、右方向へ。
歩いて行くとテープや目印も沢山あり、なにも疑う
ことなく前進(下の地形図②の赤矢印方面)。
・鍋嵐と思われるピークは正面に見えるはずなのに、
実際は左方向に見えており、かつ傾斜が想定してい
たものよりも急激過ぎると考え出す。
・コンパスで鍋嵐を正確に確認するが、方向的に
おかしいかな?と判断する。仕方がないので右折
したポイントまで登り返し。
・その場でもう一度鍋嵐を確認し、それに向かって
まっすぐに進むヤセ尾根を探しに、もう一度赤矢印
方面へ歩く。鍋嵐方面へヤセ尾根が急激に落ち込んで
いくのを見つけ下りてみるが、やはり傾斜が・・・
・もう一度右折ポイントに戻り一旦休憩。前提条件
から疑うこととして考え直す。どうも鍋嵐から続いて
いるように見える稜線こそ進むべき尾根ではないかと
仮定。
・その尾根に乗るには一旦左へ向かい、回り込むよう
にして進むのではないかと推測する。それでだめなら
今回は諦めて引き返しと決める。
・その仮説で正解。

次に実際の地形図を見てみましょう。

①当初想定ルート
不正解.PNG

②実際のルート
問題の箇所.PNG

地形図に登山道として線が描かれていないルートを
歩こうと考えた時には、僕は尾根上を歩くよう
ルートを適当に想定して線を引いているのです
が、①のルート取りでは北から歩いてきて、西に
曲がるという単純な線を描いていました。しかし
実際のルートは②の通り尾根に乗るときに東から
直角に上がっていくようになっているので、正しく
進むには一度東南に進みそれから西進することが
必要だったのです。それが歩いているときには
「右折でいいはずが、一旦左折してから右折」と
いうことだったわけで、感覚と全く違う動きを
しなければいけなかったと。見事に間違えたわ
けです。

今度はどこを歩くか決める時、最近は地形図を
眺めて行ってみたいピークを探してそこへ
行ける単純な尾根を見つけて適当に鉛筆で線を
引くという手順を踏んでいるのですが、そこに
問題があったようです。実際に歩いてみるとそん
なに単純な線を描いているわけもないのに、自分
で引いた線によって間違った先入観が頭の中にあ
り、それが固定観念としてあるので面倒が起ると。

上記に加えて、自分の弱さにも手間取った原因が
あるようです。自分の感覚と比べてどうも方向が
おかしいと考えたにもかかわらず、テープやら
目印やらがあったのでちょっと誘惑されたかなと。
やはりコンパスと地形図をのみ信用すべきであって
人のつけたテープや踏み跡はまったくあてにして
はいけないんだな~と、改めて思ったのでした。
唯一僕のいい点かなと思えたのは、突っ込
まないこと。基本臆病なんでしょう、ちょっと
怖いと思ったら前進しないようです。これはこう
いう遊びをするにはあった方がいい性格かもしれ
ません。

こうつらつらと書いてくると、やっぱり間違いは
基本の部分をおろそかにしたときに起こってしまう
んだなぁということを感じます。当たり前のこと
をしなかったときに事故になる。キチンキチンと
基本の手順を踏むことの大切さを思い知りました。
それと「右、左」ではなく「東、西」と歩いてい
るときも考えなくてはいけないということは、
当たり前のことかも知りませんが、僕には新鮮な
発見でした。

ん~やっぱり失敗した時にこそ、学ぶことができ
ますね。長くてまずい文章に付き合っていただき
ありがとうございました。
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スナフキンの子

とにかく無事にブログが書けているのですから
なによりです。
by スナフキンの子 (2011-01-14 19:34) 

おど

自分的には、GPSのウェイポイントの方向をベースに行き先を決めつつ、そこにいたるまでの風景を確認して進みますね。 基本的には、周りの谷や高い山を目印にして向かっています。 但し、地形図は間違っている場合もあるので信用しすぎると、谷の一つ二つは間違える可能性がありますね。 何れにしても、ken_trekkingさんの様に間違えたら(若しくは不安なら)戻るで大正解だと思いますよ。
by おど (2011-01-14 20:55) 

Umi-Bozu

奥多摩を歩くとここまでシビアな読図は要求されませんが、先日、大岳山から御岳山に向かった時、途中で考え込んでいる方に3組出会いました。みなさん「山と高原地図」を見て歩かれていたようですが、分岐点でどちらを歩くか(どちらがコース的に厳しいか)迷われていたようです。私は2万5千の地図を一緒に見ながらあえて厳しい方(と言ってもたかが知れてますが…)を歩きました。後をついてこられた方は迷惑だったかな、と。手元にある状況証拠からその後を予測する、そういう面白さも山歩きにはありますね。事故が起こらない事を前提に考えるなら。
by Umi-Bozu (2011-01-14 22:12) 

Yoshiki

やはり山登りには知力や判断力が重要だということがよくわかるお話ですね。私の山登りはほぼ体力が勝負ですが…(笑)。
by Yoshiki (2011-01-14 23:35) 

ken_trekking

つまらない駄長文にお付き合いいただいて
ありがとうございます。

スナフキンの子さん
ほんとに、怪我なく予定通りに家に帰る
のが一番ですよね。

おどさん
僕もGPSの導入を考えてはいるのですが、
なんとなく楽しみを奪われてしまうような感じ
がして、車でいえばMT好きみたいなもので
しょうか。地形図の間違いというか表現し切れて
いない小さな沢や尾根はありますよね。僕の
場合はそこまで細かく見なければいけないような
難ルートに踏み込む気はありませんが、注意点の
一つだと思います。

Umi-Bozuさん
そう、状況判断でその後の予測をして「ビシッ!」
とはまった時の嬉しさにはまっているのもありま
すよね!それになんとなくその山をさらに深く
知ったような気になります。ちょっと外しても
周りを見れば知っている山が見える状況なので
安心というか。
事故は本当に怖いですね。でもないことを前提に
は考えることはできないかも。事故が起こったこ
とを前提にして装備など持っていきますし、エス
ケープルートや行けないルートを決めます。致命
傷ならしかたありませんが(^^;)

Yoshikiさん
その総合的な遊び方が楽しいですね。自分で計画
し、起きうる事象を想像して装備を決め、対策を
立てて出発。予定通りこなして帰る。これらをや
り遂げた時の達成感がたまりませんね。体力は
トレーニングを継続していますが、毎年体力測定
登山をやっています。体力的にきついルートで
去年や4年前にかかった時間と比べてどうか?
プレッシャーです。

by ken_trekking (2011-01-15 09:29) 

nousagi

地図だと、そんなに細かいところまで出ていないこともありますから
思いこみせず、柔軟な頭でということでしょうか。
私にはよくあることなので、改めて
注意しなくてはと、思いました。
勉強になりました。
by nousagi (2011-01-16 09:58) 

ken_trekking

nousagiさん
実際に歩いていると、そこまで判断をせまられる
ようなことは少なく、大抵はチェックと言うか現在地の
確証を得るためのサポートとして使っているので
肝心な時にミスってしまいました。今回の僕の最大の
勉強は「右左」ではなく「南北」という意識を持つという
ことでした。
by ken_trekking (2011-01-16 10:08) 

queso

この冬も山を歩かれているのですね。
すっかり今の時期、探鳥専門となってしまいましたが、
山歩きで汗をかくのもいいですね。

それにしてもルートというのは難しいですよね。
私はいつも夫任せで、地図と彼の腕時計にて東西南北を
確認しつつ歩いています・・・。
感覚の方角ではなく、やはり東西南北で行動するのが大切
ですね。
(特に夫が持っている地図は、かなり昔のものも多くて
何度か「道がなくなった」なんてこともありますので・・・)
by queso (2011-01-16 11:06) 

ken_trekking

quesoさん
風邪治りましたか?僕の周りでも風をひいて
しまっている人が増えだしました。大事にし
てください。
僕の場合まったくの本からの独学なので、
いろいろ基本で抜けているところがあるかも
しれません。気をつけなくてはいけませんね。。
地図は僕は逆かもしれません。地形図には
載っていないのに、新しい道が出来ていたり。
変化については情報を集めないとダメですね。
by ken_trekking (2011-01-16 19:07) 

Jetstream777

おっしゃるように迷ったら、元に戻るのが一番ですね。
先入観は邪魔になるかもしれませんね。
私ももう一度、地図の味方を習わなくては・・・
塔ノ岳からの政次郎尾根で迷ったことがあります。
広い尾根は要注意ですね。
by Jetstream777 (2011-01-16 23:36) 

ken_trekking

Jetstream777さん
予測は必要だけど、先入観は邪魔。難しい
というか、手ごわいですよね(^^) 
政次郎尾根、確かに中部から下部にかけて
ちょっと迷いやすい部分があったと思いま
す。ヤセ尾根は怖いですが、広い尾根もま
た怖いですね。今は政次郎尾根は整備が
進んで迷いやすいということはないよう
ですよ。
by ken_trekking (2011-01-17 07:46) 

よしころん

んん~、未だ地図読みは不得手です。
テープ、踏み跡にはつい頼ってしまいます。。。
by よしころん (2011-01-18 09:03) 

ken_trekking

よしころんさん

地図読みってそれをするには地形図を持って
バリエーションルートに行かなくてはいけない
っていうことではなくて、普通の登山道をそれ
を持って周りの地形を見ながら、先のルートが
どうなるのかを予測しながら歩いて行くと練習
になるんですよ。それでだんだんわかってきて
Vルートへ行ってみる感じです。ルートの先が
わかると、急なら気持ちをそれに備えるとか、休憩
を取っておくとかスタミナの配分ができるので
結構楽になります。
by ken_trekking (2011-01-19 07:43) 

山子路爺

今晩は。
疑問が生じた時、一旦確実なポイントまで戻った事。
さらに二度目には一服入れて冷静に判断した事。
素晴らしい。
私も見習いたいと思います。
by 山子路爺 (2011-01-20 00:01) 

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