春岳沢

春岳沢はヤビツ峠手前の蓑毛バス停からヤビツ峠へ向かう
ときに、初めの舗装道路左手に平行して流れている沢だ。
僕が丹沢に通い始めて、2回目の時に見た沢。やっぱり
山に行くようになって、初めの頃のことなのでよく覚えている。
沢がすぐそこを流れているので、沢から生き物が道路に
出てきたりする。一番よく見たのが、カニ。沢がにだろうか。
生き物が好きな僕としては、神奈川の、しかも僕の自宅から
2時間もかからずに来れる場所で、こんなところがあるなんて
すごいなぁなんて、しばらく山に登りに来たことも忘れて
眺めていた。この沢の右側には、ちょっとした民宿もある。
どんな人が泊まりに来るのだろうか？こんな場所でなにも
しないで、ボーっとするのも良いんだろうな。なかなか
できることでもないけど。夏も涼しげな風が一日中吹いて
いるんじゃないかな。

この沢は大山にその端を発しているものだから、蓑毛辺りだ
と源頭部からそれほど離れていない。とても、きれいな沢だ。
でも、秦野駅から表尾根方面に行こうとする人は、大抵
ヤビツ峠行きに乗るので、この沢を見ずに通過していってしまう。
とてももったいない気がする。蓑毛からヤビツ峠まで、歩いて
50分程度かかるし、バスで行けるのだからと蓑毛をパスする
人が多いのは当たり前かもしれないけど。僕の場合も、春岳沢
を見たいから蓑毛を使うというわけではなく、ヤビツ峠行きの
バスが20～30分来ず、目の前に蓑毛行きのバスが来たから
という理由で蓑毛行きに乗っているだけかもしれない。でも、
なぜか蓑毛に行く場面が多い。

沢を左に見ながら、結構きつい坂を登って行くと、春岳沢を
橋で渡る場所に来る。ここが水場。橋の下に水汲み場がある。
ここの水、なにげに名水百選の水だ。汲みに来ている人も
いないので、穴場かもしれない。
橋を渡って、ちょっとUターンする感じで歩いていくと、ジグザ
グ道になり、斜面を登っていく。ここからヤビツ峠までは、
特に眺望もあるわけでもなく、淡々と歩いていくしかない。
そんなところも、不人気の原因かもしれない。ヤビツ峠到着
の直前部分は崩壊箇所があるが、その上に新しい道がちゃんと
設定されているので、問題はない。問題はといえば、ここ
の路、ヒルがいる。僕はヤビツ峠についたとき、5匹くらい
靴やら、靴下やらにもぐりこんでいたのを見つけた。いずれも
血は吸われずにすんだけど、気持ちが悪かった。

きれいな沢なのに、なぜか写真を撮っていない。他の人の
HPから借りようと思ったら、やっぱり地味な沢扱いなのか、
写真がない。沢登でも行く場所なので、もっと上流の滝し
か写真がない。結局上記、橋を渡る地点の写真。